ピーベリーコーヒー豆って?丸豆と呼ばれる由来についてちょっと調べてみた

ピーベリー」という名で呼ばれるコーヒー豆はご存知でしょうか?

ピーベリーというのは、コーヒーの品種ではありません。

品種ではない不思議な「ピーベリーコーヒー豆」とは、どのようなコーヒー豆なのでしょうか。

通常のコーヒー豆の場合、豆の形は片面がフラットな半円球をしていますよね。

しかしピーベリーは半円球ではなく、なんと丸い形をしているんです。

今回は、ちょっと変わった丸い「ピーベリー」についてご紹介!

ピーベリーという名前の由来や丸くなる理由、本来の半球型コーヒー豆との違いについて調べてみました。

それらの違いから分かるピーベリーの“価値”について知っておくと、コーヒーをより楽しめること間違いありません。

ピーベリーを知らなかった方はもちろん、知っている方も要チェック!

一般的なコーヒー豆とピーベリーの違いを知るためにも、ぜひ最後までご覧になってくださいね。





ピーベリーと呼ばれる由来って?

まず、ピーベリーとはどのようなコーヒー豆なのかを詳しく紹介します。

ピーベリーは、日本語では『丸豆』とも呼ばれます。

その名前の通り、丸い形をしたコーヒー豆のことを「ピーベリー(丸豆)」と呼ぶのです。

そもそも私たちが「コーヒー豆」として扱っているものは「コーヒーの実(コーヒーベリー)」の『種子』にあたる部分。

“コーヒーベリー”は赤く丸い小さな実で、その中心にはコーヒー豆となる種が入っています。

基本的にコーヒーベリーの中には半円球型の種が向かい合った状態で2つ1組となり入っています。

半円球で平らな面に筋が入っているのが、見慣れているコーヒー豆ですよね。

こちらは丸豆に対して平豆(フラットビーン)と呼ばれています。

しかし、まれに種が1つしかない実が育つことがあるんです。

本来2つ分のスペースに1つしか育たないため、半円球にはならず丸い種として成長します。

そして、その実が収穫され取り出された種子が「ピーベリー」というコーヒー豆になるのです。

ピーベリーとは、種子がひとつしか育たなかったコーヒーの実から取れる丸いコーヒー豆ということなんですね。





コーヒーの味に違いはあるの?

では、一般的なコーヒー豆とピーベリーに味の違いはあるのでしょうか。

実は味わい自体には差はほとんどないといわれています。

ピーベリーはその特徴から希少価値(詳しくは後述します)が付けられることもあるため、

その価値の高さから美味しく感じのではないか?という説もあります。(もちろん感じ方に個人差はあります)

味に差はないのにも関わらず、何故ピーベリーは商品として流通しているのでしょうか。

その秘密はフラットビーンとピーベリーの形状の差から来ています。

何度もお話している通り、ピーベリーは丸い形をしています。

そのため『焙煎』するときに豆が転がりやすく、フラットビーンに比べ均一に熱が加わりやすいというメリットがあるのです。

ピーベリーのみを集めて焙煎することで、全体のムラを最小限に抑えることができるため、

焙煎を家でやってみたいけれど難しそう、と考えている方におすすめですよ。

焙煎の深さにムラが出にくい分、ピーベリーの方がフラットビーンと比べ安定感のある出来栄えを楽しむことが出来るともいえます。

この点については、ぜひ実際に飲み比べてみてくださいね。新しい発見があるかもしれません!

豆の形で価値が変わるのは何故?

前述したように、ピーベリーは通常のコーヒー豆より価値があるものとして流通していることが多いです。

味に大差はないのに、これはどういうことなのでしょうか。

その答えは、ピーベリーの“希少性と手間”にあります。

ピーベリーは「まれに出来る」もので、狙って生産できるものではありません。

ひとつのコーヒーの木から収穫できるコーヒー豆のうち、およそ3~5%がピーベリーだといわれています。

ピーベリーが出来る原因についてはハッキリと分かっていないため、偶然出来たものを選び取るしかないんですね。

さらに、多くのコーヒー農園ではピーベリーのみを集めるということは行っていないそう。

収穫したコーヒー豆は欠損や虫食いを除いた後サイズ別に分けられます。

ピーベリーは小ぶりで形が丸いだけで、味に変化をもたらすわけではないのではじかれる対象になりません。

なので、サイズに応じた製品に混在していることが多いのです。

わざわざピーベリーだけをピックアップするということは、余計な手間のかかること。

数%しか収穫できないレアな豆の上、特別な手間をかけてピックアップする必要があるので、

ピーベリーは「高価」なものとして市場に流通するというわけなんです。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

ピーベリーコーヒー豆について、興味を持っていただければ嬉しいです。

ピーベリーのみで販売されている商品だけでなく、一般的なコーヒー豆にも入っている可能性のある豆。

商品を探すのもおすすめですが、ぜひ一度、お手持ちのコーヒー豆の中から探してみてくださいね。

 

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

Twitter でフォローしよう!

The following two tabs change content below.
カフェママ

カフェママ

子育て中の主婦。育児の息抜きにコーヒーを楽しむのが趣味の一部に。 分かりやすい文章で情報をお届けすることを大事にしていきたいと思っています。