みなさんこんにちは! カフェママです。
新年度で心機一転!と意気込んでいる方も、たまには肩の力を抜いてホッと一息ついてますか?
コーヒーでも飲んで休憩するのも大事ですよね。
前回お話したとおり、今回はブラジル産コーヒーの後編です!
前編ではブラジル全体のコーヒー生産量、品種、特徴についてご紹介してきましたよね。
後編では、もう少し範囲を限定してみました。
広大な国土のうち、一部の州に集中してコーヒー生産が行われているブラジル。
一部とは言っても、その広さのお陰で州はもちろん農園ごとに生産しているコーヒーの特徴が異なります。
簡単にではありますが、ブラジルでのコーヒー生産の歴史についても触れながら、地域の特徴をまとめてみました!
なかでも、最近注目を集めている新たなコーヒーの産地「セラード地区」にスポットを当ててみましたのでぜひ最後までご覧になってくださいね。
ブラジルの主なコーヒー生産地とその移り変わりとは?
目次
そもそもブラジルでコーヒーの生産が始まったのは18世紀のはじめ。
コーヒーノキはブラジルに自生しておらず、輸入して栽培が始まったそう。
本格的に農業として栽培を始めたのは18世紀の中頃になってから。
そして19世紀の前半まで、当時制定されていた奴隷制度によりコーヒー農園は拡充されていきました。
1850年に奴隷制度が廃止されると、移民の雇用により農園は運営されるようになります。
はじめのうちはリオデジャネイロ州で栽培されていたコーヒーですが、この頃には主にサンパウロ州に移っていました。
サンパウロ州にはサントス港があり、コーヒー栽培だけでなく輸出にも向いている土地柄だったようですね。
ですが第二次世界大戦の頃にはサンパウロ州からパラナ州へと生産の中心は移動していきます。
パラナ州は北部が火山性の土壌でコーヒー栽培に適した地域。
一時はパラナ州も国内におけるコーヒー生産の60%を占めていたのですが、1975年に大規模な霜害に襲われてしまいその規模は縮小へ。
農園はより北にあるミナス・ジェライス州やバイア州、エスピリトサント州へとその中心を移していきました。
そして現在ではミナス・ジェライス州が国内のおよそ50%ものコーヒーを生産するに至っています。
ミナス・ジェライス州のうち、南部のスールデミナス地区は山岳地帯となっていますが、北部のセラード地区は広々とした平地。
この「セラード地区」が近年注目を集めている産地となっているのです。
近年注目を集めている「セラード地区」のコーヒーとは?
では、どうしてセラード地区が注目を集めるに至ったのでしょうか?
まず「セラード」という言葉について説明が必要になります。
セラードとは、ポルトガル語で「未開の大地」をあらわす言葉。
その言葉通り、この地域は1975年頃まで荒涼とした人の手の加わっていない地域でした。
農業には適さないと思われていた広大なサバンナ地帯。
それがおよそ30年の年月をかけブラジルでも最大級の農業地域へと変わっていきます。
さらにこの地域は標高が1000mを超え、はっきりとした乾季と雨季があり、年間の平均気温は23度とコーヒーの生育にとって好条件がそろっているのです。
また、平坦な大地では大型の機械も導入しやすく、灌漑設備も整えられているので農園全体の品質を安定させることが可能に。
気候や土壌が生育に向いているだけでなく、安定した品質のコーヒーを生産できることがこの地域の強みになっていきました。
2005年には国際基準に基づき、ブラジル政府から「セラードコーヒー」の呼称を許可されるほど、安定して高品質の豆が栽培できるように。
そんなセラードコーヒーは、ナッツのような香りと控えめな酸味、苦味とバランスの取れたコクが特徴と言われています。
セラード産のコーヒーを飲んでみた!その特徴は?
それでは実際にセラード産のコーヒーを飲んでみましょう!

今回購入したのは「ニブラ」という豆。店舗おすすめのシティローストでいただきます。

綺麗な豆を丁寧に挽き、

ドリッパーへセット。

およそ85℃に冷ましたお湯でゆっくりとドリップします。

完成!
キレのある苦味と、ほのかな酸味。豊かなナッツ系の香りのバランスがよく、とても飲みやすいコーヒーです。
どっしりとしたコクが感じられますが、いつまでも口の中に残るというわけでもありません。
クッキーなどの焼き菓子と相性がよさそうかな?
力強さがあるのでお菓子にも負けず、どちらも美味しく楽しめそうな印象です。
もちろんコーヒーだけでも充分楽しめる美味しさですよ。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
ブラジル産コーヒーの特徴、今回はセラード地区に重点を置き紹介しました。
セラードコーヒーはまだまだ沢山の銘柄が販売されています。
スペシャリティコーヒーも存在しているので、ぜひ様々な豆を味わってみてくださいね。
数ヶ月に渡りお送りしてきました、各国のコーヒーの紹介は今回で一旦区切りとさせていただきます。
次回からは「紅茶」について調べ、味わい、レビューを更新して行きますので引き続きご覧になってみてくださいね!
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カフェママ

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