みなさんこんにちは! カフェママです。
新年度が始まりましたね。新しい環境に慣れようと頑張ってる方も多いのではないでしょうか?
さて、これまで産地別にコーヒーを紹介してきました。
中米6カ国から始まり、南米に移り、いよいよ世界最大のコーヒー産出国・ブラジルをご紹介!
今までどおりブラジルのコーヒーの特徴をお伝えするのですが、国土も広ければ農園も数多く。
そしてそれぞれの農園の特徴も様々。
なので「ブラジル」については前後編でお送りします!
前半(今回)では、ブラジルという国や生産量・品種などの特徴を紹介するとともに、
タイトルにも入れている「世界最大級の農園」についてまとめてみました。
数多くのブラジルコーヒーのほんの一部ではありますが、参考にしてみてくださいね。
後編ではいくつかの生産地ごとの特徴と、近年注目の地区について紹介する予定です。
ブラジルってどんな国?
目次
まずはブラジルという国について知っておきましょう。
正式名称は「ブラジル連邦共和国」といい、南アメリカ大陸最大の国家。
面積は約851万平方kmで、なんと日本の22.5倍にもおよびます。
最近ではリオ・デ・ジャネイロオリンピックも開催されたので、注目を浴びましたね。
他にもリオのカーニバルや、世界遺産にもなっているイグアスの滝といった観光名所も沢山あります。
気候はその国土の広さからいくつかの区分に分かれています。
北部:赤道に近いため年間平均気温が25度~35度で、湿度も高いため一年中蒸し暑い。
中部:内陸部は乾季と雨季があり、昼夜の寒暖差が激しい。
南部:温帯に近い亜熱帯気候となっていてはっきりとした四季がある。とくに高原地帯は温暖で過ごしやすい気候に。
降水量はほとんどの地域で1000mm~1500mmと適度な量となっています。
南部のなかでも南東部に広がる平均標高1000mの「ブラジル高原」地帯で主にコーヒーが生産されているとのこと。
コーヒーの生産量とその品種・特徴は?
では、世界最大と言われているブラジルコーヒーの生産量はどれくらいなのでしょうか?
答えは年間296万トン!
全世界のコーヒー生産量の三分の一をブラジルが担っているそうです。
生産品種は74%がアラビカ種、26%がロブスタ種という内訳になっており、アラビカ種のうちでもブルボン種がとくに多く栽培されています。
ブラジルコーヒーの特徴は、苦味と酸味のバランスが良く、マイルドで柔らかな味わい。
極端に主張するようなクセも少ないため、ブレンドベースに用いられることが多いそうです。
豆の等級は300g中の欠点豆の数によってNo.2~No.8に区分、スクリーンサイズでも細かに分けられています。
No.1がないのは、農作物に「完璧」は存在しないという理由だそう。なんだかカッコいい(笑)
さらに鑑定士によるカッピングテストで「味」により以下のように6つの格付けも行われているので、ぜひ覚えておいてくださいね。
・StrictlySoft:充分に柔らかく甘みのある味わい
・Soft:柔らかく甘みのある味わい
・Softish:Softに近い味わい
・Hard:強い渋み
・Rioy:軽い化学薬品臭がある
・Rio:より強い化学薬品臭がある
世界最大級!イパネマ農園って?
「世界一」のコーヒー生産国であるブラジルの中でも、南東部に位置する「ミナス・ジェライス州」が国内の生産量の半分を占めています。
そのミナス・ジェライス州にある「イパネマ農園」
この農園はその広さで世界最大級を誇るほか、徹底的な生産管理も行われておりスペシャリティコーヒーの生産にも力を入れており世界中から注目されています。
その面積は約60平方km、東京・山手線の内側に相当する広さというのは驚きです。
近年では日本の企業も株式を保有するなど、生産・輸入販売のため力を貸しているとのこと。
イパネマ農園は3つのエリアに別れており、標高や面積だけでなく収穫方法や栽培品種も異なっています。
標高は850mと低めですが平らな広い土地を生かし機械での収穫を主に行っているエリア、
標高1000m前後で、自然保護区を有するエリア、
標高は900~1350mと比較的高め、山岳地帯ゆえに機械が入りづらく手収穫をメインとしているエリア。
一つの農園でバラエティに富んだコーヒーが収穫できるのも強みになっているようです。
品種については、ロブスタ種は生産しておらず、アラビカ種の中でもブルボンをはじめムンドノ―ヴォ、カツアイなど様々な品種を栽培。
特徴的なのは、3種類の精選方法を一つの農園で行っているという点です。
ウォッシュドと呼ばれる水洗式、ナチュラルと呼ばれる非水洗式、セミウォッシュドと呼ばれるパルプドナチュラル方式全ての設備が整っているため可能とのこと。
流石の規模の大きさですね。
同農園で異なる精選方式の豆を飲み比べることも可能なので、気になる方はぜひ探してみてください!
飲んで分かる、その特徴は?
簡単にイパネマ農園について紹介したところで、実際に飲んでみたいと思います。
今回購入した豆は、「イパネマ農園/リザーブ」で、パルプドナチュラル方式の豆。
お店おススメの“ハイロースト”でいただきます。
小ぶりですが(中米地域は大粒の豆が多かったので小さく見えるだけですね/笑)綺麗な豆です。
今回は40g挽きます。
こんな感じに挽けましたー。
香りを楽しみながらじっくりと蒸らし、ゆっくりとドリップ。ちょっと濃い目に入れています。
完成です!スッと鼻に抜けるいい香りがし、コーヒーらしさを際立たせます。
スッキリとした酸味とコク、甘みがなんともいえないバランスで飲みやすいコーヒーです。
苦味はやや弱めですが、酸味が強い!というほどでもなくシンプルな味わい。
そのままでもまろやかですが、ラテにするのも美味しいかも…という印象を受けました。
濃い目に入れたのは、氷を落とすため。
淹れたてを味わったあと、氷を落としてアイスにしてみました。
冷やすことで酸味は際立ちますが、甘みも同様に引き出されて爽やかな味わいに。
これからの季節、アイスで飲む機会も増えると思うので試しておきたかったんですよね。
冷やしても酸味がきつくなりすぎないのは個人的に嬉しいポイントでした!
まとめ
いかがでしたでしょうか?
コーヒーといえばブラジルを思い浮かべる方も多いかと思います。
そんなブラジルのコーヒーについて、少しでも知識を深めるお手伝いが出来たのなら嬉しいです。
今回はイパネマ農園についてクローズアップしお伝えしましたが、
次回は他の農園についてもいくつかご紹介する予定ですので楽しみに待っていてくださいね!
では、また次回お会いしましょう!
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