仕事や読書のお供に欠かせないコーヒー。
眠気覚ましのつもりで飲んだはずなのに、飲んだはずなのに逆に眠いと感じたことはありませんか?
実はその原因はコーヒーに含まれているカフェインの取り過ぎなのかもしれません。
今回はカフェインを取り過ぎてしまうとどうして眠いと感じるのか、そしてその症状に対する対処法をご紹介していきます。
カフェインの取り過ぎで眠いと感じる?
目次
コーヒーに含まれるカフェインは、私たちの身体に様々な作用をもたらします。
覚醒作用、つまり眠気覚ましは勿論ですが、脂肪燃焼作用や利尿作用など、健康に繋がる複数の効能があるのです。
しかし、この尿の量を増やす、体の水分を排出する利尿作用が、眠いと感じてしまう原因の一つなのです。
コーヒーを飲んで利尿作用が働くと、私たちの身体全体から水分が失われ、血流が悪くなってしまいます。
血流が悪くなると、脳や臓器に十分な栄養が行かなくなって倦怠感が現れ、その倦怠感が眠さを招いてしまうのです。
ほんの少しのコーヒー、1日にカップ2~3杯程度を飲むのであれば眠気覚ましとしての効果が期待できますが、飲み過ぎてしまうと逆に眠くなってしまう可能性が高いので、注意が必要ですね。
カフェインの取り過ぎが原因で眠いと感じた時の対処法とは
カフェイン作用による眠気を即座に除去しようとしても、そう簡単に除去できるものではありませんが、そもそも眠気のメカニズムさえ知っていれば、緩和することができます。
先ほど、眠気は脳の血流が低下して酸素をたくさん供給できなくなると起こる、とお話ししました。
暖房の効いた暖かい室内で眠くなった経験はありませんか?
これは、暖房をつけ室内を閉めきっているうちに、部屋の酸素濃度が低下してくることによって、脳への酸素供給も減少して眠気が襲ってくるということです。
運動をすると、たくさんの酸素を必要としますので、その分脳への酸素供給も増加して眠気を覚ますことにつながります。
一番のお勧めはラジオ体操だと言われています。
場所と時間と状況が許すのならばラジオ体操を行ってみると良いかもしれません。
しかし、大概眠くなるのはラジオ体操やストレッチをできる状況ではない時の方が多いですよね。
そんな時には、背筋を伸ばすだけでも十分に効果があります。
背筋が曲がっていると酸素の取り込みが減少しやすくなります。
そのため、背筋をピンと伸ばして大きく深呼吸するだけでも目が覚めます。
さらに手をグーパーするだけでも眠気覚ましに繋がりまよ。
手を思いっきり力強くグーパーすると、脳が刺激されるので眠い時にはお勧めです。
カフェインが本来持っている効能とは
カフェインを摂取することで得られる効果について紹介します。
取り過ぎるといけませんが、適量を摂取するのであれば身体に良い効果を得ることができます。
カフェインのメリットは、簡単に言うなら、集中力を高められる事と目を覚ませる事です。
それは、カフェインに覚醒作用があるからで、その作用が眠気を飛ばしたり、脳の働きを活発にしたりしてくれます。
仕事や勉強の際にコーヒーを飲むと捗ると感じる方がいると思いますが、それはカフェインの効果だっだのです。
また、カフェインを飲むことで、記憶力向上効果もあるので、作業の生産性やスピードの向上も期待できます。
そのほかにもリラックス効果、脂肪燃焼効果など、本来であれば身体に良い効果がたくさんあります。
すぐに実践できるカフェインとのうまい付き合い方
身体に良い効果をもたらすカフェイン。ぜひその効果をうまく利用して、快適に過ごしたいですよね。
カフェインの効果の継続時間は、摂取してから30分程で効果が出始めて3~4時間でピークになり、6時間程度で効果が消えてくると言われています。
つまり飲んでから6時間(お昼に飲んだら夕方頃まで)は体内でカフェインの効果が持続しているとことになります。
その最大効果が期待できるのが飲んでから3~4時間後。
なので、何かの作業に取り組む場合、30分ほど前に摂取するとタイミング良く効果が発揮されるということですね。
「今日はコーヒーを飲みすぎたかな」と感じる場合は、少しずつカフェインの量を減らしていくと、取り過ぎも改善できます。
最近では味は通常のコーヒーと変わりがないけれどカフェインレス、いうのも流通しています。
どうしても量を変えられない、飲み過ぎてしまう、口寂しいという人は、少しずつカフェインレスのコーヒーに切り替えてみてはいかがでしょうか。
カフェインレスのコーヒーの種類は、まだまだ少ないのが現状ですが、日本のメーカーからも販売されています。
大手コーヒーメーカーの商品にもラインナップされているので、スーパーのコーヒー売場やコーヒー専門店などで探してみると良いでしょう。
もしそれでもカフェインの取り過ぎが止められない時は
カフェインの過剰摂取をした場合、「カフェイン中毒」になってしまうケースもあります。
このカフェイン中毒ですが、定義としては「神経毒性があって精神障害を起こしてしまう」とされています。
カフェイン中毒には、一日に過剰摂取をしたことによっておこる「急性カフェイン中毒」と、毎日カフェインを摂取することによって、カフェインに耐性ができてどんどん量が増えていくことで起こる「慢性カフェイン中毒」の2種類があります。
もし少しでも不安や心配事があるようであれば、かかりつけ医に一度相談してみると良いかもしれません。
精神症状や身体症状に対して、鎮静薬、抗不安薬、向精神薬といったものを使用するなど、医学面でのサポートも期待できます。
本来は健康に良い「カフェイン」。ぜひうまく付き合っていきたいですね。
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