コーヒー成分「カリウム」の働きは?どれくらいコーヒーに含まれているの?

コーヒーの成分で有名なものとしては「カフェイン」が有名ですよね。

また最近では、体に良いとされている「ポリフェノール」が含まれていることも知られています。

しかし、そんなコーヒーの中に、実は多く含まれているけれども、あまり知られていない成分があるのです。

それが「カリウム」です。

「カリウム」が多く含まれているのは、ほうれん草・ナッツ類・バナナなどが挙げられますが、意外にもコーヒーに多く入っている成分なのです。

ここでは、その「カリウム」についてお伝えします。





コーヒーの成分の一部である「カリウム」とは?

カリウムは細胞の中に多く存在します。そして、細胞の外にはナトリウムが多く存在します。

このカリウムとナトリウムが細胞の浸透圧バランスをとる重要な役目をしています。

※浸透圧とは・・・ナトリウムやカリウムを細胞の内や外に出し入れすることで、体液や血液の濃度を一定に保つことをいいます。

そのバランスをとることで細胞を正常に保ち、体の状態を良い状態にキープできているのです。

また、カリウムにはナトリウムを体外に排出させる働きがあります。

例えば、血液中のナトリウムを排出をすることで血圧を下げ、血圧を一定の値に保ち、高血圧を防ぐ役割も担っています。

さらに、体内(細胞内)にある余分なナトリウムも排出してくれるので、余った水分も体外へ排出されて、むくみの予防・解消に一役買ってくれる重要な成分でもあります。





コーヒーに「カリウム」はどれくらい含まれているの?

では体に有用なカリウムは、コーヒーにいったいどれくらい含まれているのでしょうか。

・缶コーヒー       100mlあたり約100mg

・インスタントコーヒー  100mlあたり約70mg

・ドリップしたコーヒー  100mlあたり約50mg

となっています。

缶コーヒーにはドリップコーヒーの約2倍ものカリウムが入っています。

手軽にカリウムを摂取したい場合は、缶コーヒーを飲むのもよいかもしれませんね。

コーヒーをたくさん飲むと「カリウム」の摂りすぎになる?

コーヒーが好きで一日に何杯も飲んでしまう方もおられるかと思います。

すると気になるのが、「カリウム」を過剰に摂取してしまって大丈夫?ということではないでしょうか。

一般的に、成人における摂取量の目安は「2000mg~2500mg」となっていますので、1日にいくら多くコーヒーを飲んでも目安量を超えることはまずないと思われますので、心配はしなくても大丈夫でしょう。

逆に夏場は汗をかくことでカリウムが体内から出ていき、失われてしまうことがあります。

カリウムが不足すると、体の脱力感や食欲不振など夏バテのような症状をもたらすことがあるので、食べ物でカリウムを補うのはもちろんのこと、コーヒーを飲むことでも補えますので、夏場は冷たいコーヒーなどを飲んでカリウム不足を防ぐことも予防方法になるでしょう。

ただし、腎臓に何らかの病気を抱える方は、カリウムの摂取量に制限がある場合もありますので、かかりつけの医師に相談してください。

まとめ

「カリウム」がコーヒーに意外と多く含まれていること自体、初耳だった方もいらっしゃるのではないでしょうか。

嗜好品からも栄養分が摂れるなんて一石二鳥ですよね。

コーヒーを楽しみながら、是非健康も維持していきましょう。

 

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