台湾産紅茶の特徴を味わってみた!

「台湾紅茶」はご存知でしょうか?

台湾も中国同様、濃い特徴を持つお茶を多数生産している国。

台湾の紅茶は、独特な特徴を持つ香りや味わいから愛好家に好まれています。

そして『台湾紅茶』の歴史には日本が深くかかわっているというのです。

今回はそんな台湾紅茶について調べ、まとめました!

台湾紅茶について覚えておきたい特徴や、知っておきたい豆知識。

実際に飲むことで気付くその香りや味の特徴をレポートしますので、是非最後までご覧になってくださいね。





台湾のお茶事情って?

まずは台湾で『お茶』が生産されるようになった経緯について簡単にご紹介。

18世紀末、当時の台湾を統治していた「清国」より茶の苗木が持ち込まれ、その栽培が本格的に始まりました。

製茶の技術も清の指導者により伝えられたため、「中国式」の方法で製造されるように。

台湾で生産された茶は品質が良いと評価され、アメリカやオーストラリア、東南アジアへの輸出も行われます。

中国式なのもあり、主に生産していたのは烏龍茶。

これは現代でも変わらず、今でも台湾茶の9割は烏龍茶なんですよ。

話を戻して、『紅茶』の生産が始まったのは20世紀に入ってからとなります。

それは日清戦争の後。台湾が日本の統治下にある時代です。

インドからアッサム種の苗木を取り寄せて植えたのが始まりと言われており、

その生育や品種改良に尽力を注いだのが日本人農業技術者。

その技術者は、台湾のほぼ中央にある『日月潭(にちげつたん)』という湖の周辺に茶畑を作ります。

日月潭周辺はインドのアッサム地区と近い緯度で、気候も昼夜の寒暖差があり湿度が高く茶の栽培に向いていました。

台湾の気候風土にあう茶樹をいくつも生み出し、国外への販路を確保。

これらをきっかけに、台湾紅茶は発展していったというワケです。





台湾紅茶にはどんな種類がある?

では、発展した台湾紅茶の特徴をご紹介。

台湾では独自に改良した品種が多いのですが、主に流通している紅茶に絞って紹介させていただきます。

1.日月潭紅茶

日月潭紅茶は商品名ではなく総称で、日月潭湖周辺の限られた地域で生産された紅茶のことを表しています。

茶樹の種類も複数あり、台湾原生種・アッサム種のほか、

台茶18号・紅玉をはじめとした台湾にて品種改良を進めてきた茶樹を使用したものが多いです。

渋みが少なくまろやかな口当たりと、爽やかな香りが特徴的。

主に『日月潭紅茶』として流通しているものは「台茶18号・紅玉」が多く『紅玉紅茶』とも呼ばれています。

ただ、「台茶18号・紅玉」は台湾各地にて生産されているので必ずしも紅玉=日月潭とはならないので注意が必要です。

2.蜜香(みっこう)紅茶

台湾各地で広く生産されている紅茶で、『台湾紅茶』の地位を向上させるのに一役買った品。

その名前のとおり、蜜のような甘く濃厚な香りが特徴です。

この香りを産み出す秘密は「ウンカ」という害虫だというから驚き!

この虫の食害を受けた茶葉でないと、特徴的な独特な香りと甘みが出ないというのだから面白いですね。

虫を呼ぶために無農薬栽培を行っても、実際にウンカがくるのかどうかは運。

そして、ウンカに噛まれた葉を選ぶために手摘みでの収穫を行うなど価値が高くなるのも当然といった生産方法がとられています。

3.阿里山(ありさん)紅茶

阿里山紅茶は紅茶としては珍しい特徴を持っています。

上記の「台湾のお茶事情って?」でも紹介したとおり、台湾で主に生産されているのは烏龍茶。

台湾の烏龍茶と紅茶は異なる品種の茶樹を使っているのですが、この『阿里山紅茶』は烏龍茶に使われる茶樹から製茶されています。

製法も烏龍茶のように“揉みこむ”過程を行うため、茶葉が丸まっているのが最大の特徴。

阿里山は標高が高いため、香りも爽やかだといいます。

烏龍茶の製法や茶樹を使用した紅茶ということで、珍しさもあり人気が高まっている逸品です。

特徴を味わう!

では実際に紅茶を淹れてみましょう!

今回用意したのは『紅玉紅茶』です。こちらのショップにて購入。

写真で分かり辛いかもしれませんが、この紅茶は茶葉が長いのも特徴のひとつ。

さらに、独特の爽やかな香りがするので“紅茶”のイメージとは異なります。

香りだけならハーブティーにも近い印象。

淹れてみると明るいオレンジ色で、茶葉のときよりも強いミントっぽい香りが。

しかし、香りから受ける印象とは違ってしっかりと甘みを感じられる紅茶です。

ストレートでも美味しいのですが、どっしりとした味わいはミルクティーにしてもコクが損なわれることなく美味しいかも?

冷やしても充分に楽しめそうなので、これからの季節もしっかりと楽しむことが出来そうです!

まとめ

いかがでしたでしょうか?

台湾茶は紅茶も特徴的で美味しいんだということが少しでも伝わったのなら嬉しいです。

アジアの中でも東に位置する中国や台湾。

そして日本でも、数多くの美味しい紅茶が生産されています。

機会があれば、今回紹介した『台湾紅茶』をぜひ試してみてくださいね!

 

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カフェママ

カフェママ

子育て中の主婦。育児の息抜きにコーヒーを楽しむのが趣味の一部に。 分かりやすい文章で情報をお届けすることを大事にしていきたいと思っています。