コーヒーの入れ方の種類って?どれくらいの方法が有るのか調べてみたで紹介している“入れ方”の中から、今回は『コーヒーサイフォン』の使い方について説明します。
コーヒーサイフォンといえば、クラシカルな器具というイメージがある方も多いのではないでしょうか?
まるで実験器具のような複雑な見た目から、使い方も難しそうな気がしてしまいますよね。
コーヒーサイフォンの使い方を知るには、まずその仕組みを知ることがポイントなんです。
ロート、フィルター、フラスコ、ろ過器等コーヒーを入れるにあたり聞きなれない言葉も多いですが、
仕組みを知るとそれらの役目やコーヒーサイフォンの使い方はとても分かりやすくなるんですよ。
また、コーヒーサイフォンを使って美味しいコーヒーを入れるために外せないキーワードとなるのが「フィルター」です。
実は、コーヒーサイフォンの使い方の中でもフィルターの取り扱い方次第でコーヒーの風味が悪くなってしまうんです。
そこで今回はコーヒーサイフォンの使い方と、フィルターの機能を生かすために欠かせない、フィルターの手入れ方法についても徹底解説。
これからコーヒーサイフォンを購入しようと思っている方や、すでに使っているがイマイチコーヒーの味が整わないという方はぜひ参考にしてみてくださいね。
コーヒーサイフォンってどんな器具?
目次
まずは「コーヒーサイフォン」という器具についてしっかりと知っておきましょう。
コーヒーサイフォンはロートとフラスコ、2つを繋ぐ管・ろ過器とフィルター、それらを支えるスタンドと加熱用のアルコールランプなどでできたコーヒーを入れるための道具。
ロートとフラスコ内の気圧差をコントロールすることで、コーヒーを抽出することができるようになっています。
その使い方は、
- ろ過器にフィルターを取り付ける
- フラスコに水を入れ、加熱する
- フィルターをロートへセットし、コーヒー粉を入れる
- フラスコの湯が沸騰したら、ロートをセットする
- 湯がロートへと昇ったらコーヒー粉を攪拌する
- 弱火にし、数十秒かけて抽出する
- 火を止め再度攪拌し、ロートのコーヒーがフラスコへと戻るのを待つ
上記の使い方でどうしてコーヒーの抽出が出来るのかは分かり辛いですよね。
その為、どのような仕組みなのかを具体的に説明します。
フラスコに水を入れて沸騰させると、熱せられた水は水蒸気となります。
その際、体積が膨らむことでフラスコ内は蒸気圧がかかり『気圧の低い状態』になるのです。
するとフラスコのお湯は気圧の高い方(=ロート内)へと移動します。
ロートにはコーヒー粉が入っているので、コーヒーの抽出が始まります。
ただし、そのままではコーヒー粉全体へ上手く湯がいきわたらないので攪拌する必要があるのです。
抽出が終わると火を止め、フラスコの温度が下がるのを待ちます。
温度が下がるにつれて膨張した水蒸気が元の状態に戻り、フラスコ内の圧力も下がっていきます。
同時に抽出されたコーヒーも引き下げられ、フラスコには抽出されたコーヒーだけが集まるのです。
この時、ロートにはフィルターがあるためコーヒー粉は落ちてこないようにできているというわけですね。
使い方は難しくないの?押さえるべきポイントとは
コーヒーサイフォンの使い方とその仕組みについて説明しましたが、お分かりいただけたでしょうか?
まるで理科の実験の説明のようで、苦手な方には難しく感じてしまうかもしれません。
しかし、この仕組みを理解さえしていれば使い方を難しく感じることはありません。
ただし、器具の複雑さゆえに注意すべきポイントがあります。
1つ目は「フラスコの外側をきちんと拭いておくこと」です。
コーヒーサイフォンの場合、ガラスでできたフラスコを直接加熱することになりますよね。
その際、フラスコの外側に水滴がついているとガラスが割れてしまう危険性があるのです。
水を注いだ後は、必ず外側を拭き取るようにしてくださいね。
2つ目は「水は多めに用意する」こと。
しっかりと湯にコーヒー粉を漬けて抽出するため、フラスコの湯はコーヒー粉に吸収されてしまいます。
その為、出来上がりに欲しい量の2割ほど大目に水を用意するのが理想的とされています。
3つ目は「フィルターの扱い方」です。
コーヒーサイフォンのろ過器に取り付けるフィルターは布製のものが主流。
もちろん紙でできたフィルターもありますが、コーヒーオイルを逃さず抽出できる布フィルターの方が味わいにコクがでるので好まれています。
布フィルターを使う場合、毎回のつけ方はもちろん使用後の『手入れ』がとても大事。
最後に、大切なフィルターのお手入れ方法について確認してみましょう。
フィルターの手入れが味を左右する!
ろ過器へ取り付ける布フィルターは、毎回使用する前に水洗いし、固くしっかりと絞ります。
また、初めて使う布フィルターには糊がついているためより念入りに流水で洗いましょう。
余裕がある場合には一度煮ておくと、より使いやすくなるそうです。
フィルターの取り付け方は説明書どおりに行います。
メーカーによって細部が異なる場合があるため、必ずお手持ちのコーヒーサイフォンの説明書に従ってくださいね。
重要なのは、使い終えた後のフィルターの手入れです。
紙フィルターの器具の場合は使い捨てなので手入れの必要はありません。
それに対し布フィルターの場合は、毎回コーヒーの抽出が終わったら洗浄する必要があります。
この時にフラスコやロートと一緒に洗剤を使うのは厳禁。
必ず流水のみで洗うようにしてください。
そして、洗い終えた布フィルターは『乾燥させない』ことが最大のポイント。
乾燥させてしまうと、コーヒーから出た脂が酸化し、嫌な臭いの原因となってしまうのです。
水を入れた容器にフィルターを漬け込むようにして保存してくださいね。
水は毎日取り替える必要がありますので、それも忘れないようにしておきましょう。
また、使用間隔が開いてしまう場合は使う前に煮沸するということも覚えておいてください。
布フィルターは使う頻度にもよりますが、月に2回程度のペースで買い換えるのがおすすめです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
コーヒーサイフォンを使ってコーヒーを入れてみたくなったなら嬉しいです。
扱いが難しそうなイメージのあるサイフォン式ですが、使うことが出来るとよりコーヒーを楽しむことができますよね。
仕組みを知り、押さえておきたいポイントを覚えて、ぜひチャレンジしてみてくださいね。
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