「あなたは紅茶派?珈琲派?」などと言われる程、紅茶は一般的に飲まれる手軽な嗜好品になっています。また紅茶は発酵食品で多くの種類の成分を含んでいます。
発酵食品といえば少し前は「塩麹」が注目を集めましたね。またヨーグルトや味噌、キムチも昔から身体に良いと言われています。
しかしどんなに体に良いものでも、過剰摂取による副作用があるのもです。例えばヨーグルトですと、腸に働きかける菌が含まれるので、多く摂り過ぎるとお腹を壊します。どんなものでも摂り過ぎはよくありません。
今回は紅茶に含まれる成分により引き起こされる、副作用の種類にスポットを当てて調べました。
どんな症状があるの?紅茶の飲み過ぎで起こる副作用の種類
目次
紅茶には良い成分もたくさん含まれますが、下記のような健康被害を引き起こす可能性がある成分も含まれています。
貧血
紅茶には多くのタンニンが含まれるため、貧血を引き起こす可能性があります。
これはタンニンが鉄分の吸収を妨げるため起こる症状です。
特に食前、食中、食後に紅茶を飲み過ぎると、症状が引き起こされやすくなります。
尿路結石
シュウ酸は尿路結石を引き起こしやすい物質で、紅茶にも含まれています。
シュウ酸はカルシウムと結合しやすく、結合をすると石のように固まり、腎臓や尿道にたまりやすくなります。
体内に石ができると痛みを引き起こすので注意が必要です。
骨粗鬆症・歯を脆くする作用
安い紅茶には高級な紅茶よりもフッ素やその化合物が多く含まれることがわかっています。また、新しい紅茶葉より古い紅茶葉の方がフッ素を多く含みます。
一般的にフッ素を多く摂取すると、カルシウムに蓄積し、歯や骨を脆くしたり、神経に良くない影響を及ぼしたりする恐れがあります。
その他
その他にも興奮作用があるカフェインも多く含まれるため、飲む時間によっては夜に眠れなくなることもあるでしょう。
嗜み方が重要!紅茶の副作用が起きない飲み方やタイミング
紅茶の副作用ばかりを並べましたが、最初に書いたように紅茶は「発酵食品」です。
飲んで体に悪い訳はありません。
では、副作用の種類に挙げられた成分が、紅茶にはどのぐらい入っているのでしょうか。
タンニン(20〜30mg/100ml)
鉄の1日の摂取量は1mg程度です。タンニンがどのぐらい作用するのかはわかりませんが、含有量が多いことがわかります。鉄分の吸収が終わった頃、食事と次の食事の間くらいに飲むと良いでしょう。
シュウ酸(0.07%程度)
尿路結石を引き起こすシュウ酸は、ナッツやほうれん草に比べると、含有量半分にも満たない量です。どうしても気になるようであれば、シュウ酸と結びつきやすいカルシウムを含んだ食品(乳製品など)と一緒に摂ると良いでしょう。ミルクティーは良い取り合わせですね。
フッ素(2.5ppm※ppm=0.0001%)
フッ素やフッ化物の含有量はそこまで多くはありません。相当濃い目に淹れ、相当の量を長年飲み続けなければ、骨や歯に影響は出ないでしょう。
カフェイン(10〜30mg/100ml)
飲み物の中では比較的カフェインが多く含まれているといえるでしょう。授乳中の方、妊婦さんは摂り過ぎに注意は必要ですが、1日に2杯程度でしたらば問題はない量です。
副作用の種類を知って、楽しいティータイムを!
良い部分もあれば、副作用もあるものです。何度も書いているように、紅茶は「発酵食品」です。
体にとても良い色々な種類の成分が含まれています。
紅茶に含まれるビタミンやミネラルの中には「美白効果」「老化予防」が期待される成分が含まれています。(グリコの栄養成分ナビゲーターで調べることができます。)
また紅茶を飲むことにより「癌の抑制」「放射線物質除外」などの効果が期待されるという研究結果もあります。
アロマ効果やリラックス効果もある紅茶、自分にあった飲み方を考えて素敵なティータイムを過ごしましょう♪
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